建設業

2015-04-01

本来、周辺の建物の影響を考慮した換気解析を行うには数100万から数1,000万メッシュという大規模な解析モデルが必要なります。FlowDesigner11で標準装備となったネスティング機能を用いて解析を2回に分けることで、計算負荷の低い数10万メッシュ程度でも精度を落とさずに検討ができます。大規模モデルを扱う上では、非常に有用な検討手段であるので今回はその解析例をご紹介します。

解析概要

目的

2階建てオフィスの自然換気の解析

2階建てオフィスの自然換気について検討する。どの部屋が屋外の風を取り込みやすい、また取り込みにくいのか傾向を知りたい。その際により現実に近い条件となるよう、周囲の建物の影響も考慮して解析を行う。

目的

環境による解析条件制限

ノートPCで解析を行う関係上、数百万メッシュの解析は難しい状況である。そのため数十万メッシュでも、ある程度の解析精度が得られるよう「ネスティング」機能を用いる。

『①周辺建物を含めた街区全体の解析』 『 ②オフィスのみの解析』という2つの解析フェーズに分ける。

※ネスティングはver.11からの機能です

 

ネスティングとは?

広い空間の解析を行った後に、空間の一部分だけを抽出して解析を行う機能です。抽出の際には解析結果を引き継いで、抽出した空間の境界条件として適用します。

パターンA:中央に向かって吹き出す

広域の解析結果を境界条件として、解析領域境界面に引き継がれる。

解析モデル・設定条件

まず周辺建物を含めたモデルで街区全体でのおおまかな風の流れを計算し、次にその結果を踏まえて建物の中の風の流れを検討する。

外気風条件

風速 2 m/s
基準高さ 1 m
風向 南西

オフィス

各階の扉・窓の位置を設定

果たしてFlowDesignerの解析結果は…?!

  • 建物周辺の影響を考慮した効果は?
  • 建物の各階での通風の差は出るでしょうか?

これらの結果を導くためのネスティング機能を使った解析手順も資料にまとめました。
参考になさってください。

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